世界農業遺産に新たに2つが認定

世界農業遺産とは?

 世界農業遺産は、世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度です。  世界で19ヶ国49地域、日本では11地域が認定されています(平成30年3月9日現在)


今回新たに認定された地域はどこ?

徳島県にし阿波地域

  • 表土が薄く場所によっては斜度40度にも及ぶ急峻な山間部において、傾斜地の条件に合わせて、ほ場・採草地・居住地を配置するという独自の土地利用が特徴。
  • 急傾斜地でありながら、カヤ(ススキ等)のすき込みによる土壌流出の防止や、独自の農具を使用した耕作技術などにより、段々畑の様な水平面を作らずに急傾斜の農地で営農。
  • 雑穀や野菜の地域固有品種が栽培されるほか、ソバ、山菜、果樹など少量多品目を栽培。
  • 採草地には希少な動植物が生息しており生物多様性の保持に寄与。
  • 急傾斜畑・採草地・古民家等が織りなす日本の原風景とも言える山村景観や、保存食への加工や食文化、農耕にまつわる伝統行事を継承。

 これらが認定の際の評価につながりました。

 特徴ある地域の影響を受けてにし阿波地域ではあまり米が育たないようです。そこでにし阿波地域では栽培がさかんなソバを米に見立て雑炊をつくるそうです。とても美味しそう!

静岡県わさび栽培地域

 農林水産省の発表によると、

  • わさび発祥の地であるわさび栽培地域では、豊富な湧水を使った伝統的な栽培方式により、肥料を極力使わずに湧水に含まれる養分で高品質なわさびを栽培。
  • 本栽培方式は、根茎肥大に適しており、病害の発生が少なく、連作障害が発生しにくい、完成度の高い栽培システム。
  • 水の流れの緩やかなわさび田には、多様な生物が生息しており、わさび栽培によって豊かな生態系を維持。
  • わさびの加工品は古くから農家の副収入源であるとともに、わさび加工関連産業は地域住民の就労の場。
  • 地域の神社にはわさびが奉納され、わさびを使用した独特の食文化が継承されるなど、わさびが生活や文化に深く根付く。

とのこと。

有東木写真
わさび発祥の地の石碑

 今回の認定を受けて話題になっているのは、わさび栽培発祥の地と言われる「有東木(うとうぎ)」。静岡駅を囲む中心街から北へ数十キロ目を向けると有東木地区はあります。1607年には有東木で栽培されたわさびが徳川家康に献上されたという記録もあるそうで、その歴史はかなり古いようです。

 静岡県は2013年にも掛川市が「高品質な茶の生産と生物多様性の両立」のタイトルで世界農業遺産に指定されており、今回の認定は2件目となります。浜松市にも三ケ日ミカンなど掘り起こせばまだまだ素材がありますので引き続き頑張って欲しいところですね!

 

余裕があればマニアックな遺産もおさえた方が○!

 2017年の地理試験では世界遺産として「紀伊山地の霊場と参詣道」が出題テーマにあげられましたが、実際に出題されたのは湯垢離場のつぼ湯というかなり玄人向けの問題でした。新科目の追加やTOEIC免除点の引き上げで影を潜める地理科目ですが、今年も予想外の問題が出題される可能性も捨てきれません。余裕があるこのうちにマニアックな情報を楽しく調べておくと何かの役に立つかもしれません。

 ちなみに沢田先生の地理対策講座は上記のつぼ湯や世界農業遺産などにも幅広く触れていますので、よければご覧ください!


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参考ページ

農林水産省 世界農業遺産の新規認定について http://gotrip.jp/2017/11/80498/

徳島剣山世界農業遺産推進協議会 http://giahs-tokushima.jp/

GOTRIP! http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/kantai/180309.html

わさび栽培発祥の地 有東木『うつろぎ』 http://utougi.hiho.jp/