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通訳案内士試験 2次質疑対策|通訳案内の質疑と通訳問題をもう一度おさらいしよう

今年から追加となる「全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」。1次試験の「通訳案内の実務」に引き続き、今年の受験生の注目の的ですが、結局どんな問題が出題されると予想されるのでしょうか?従来の通訳問題と併せ、ガイドラインから改めて推測します。


ガイドラインには何と書いてあるのか?

まず、全国通訳案内士試験の情報において、最大の拠り所であるガイドラインから記載部分を抜粋してみましょう。該当部分には、以下のように記載があります。

平成30年度ガイドラインの抜粋

  試験委員が読み上げる日本語を外国語訳し、その問題文に関連した質疑を行う「通訳案内の現場で必要となる知識等に関する外国語訳及び全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」…(以下プレゼン問題に関する記述)

  「通訳案内の現場で必要となる知識等に関する外国語訳及び全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」については、試験委員に対して、受験者は全国通訳案内士としての適切な受け答えをすること。

外国語訳問題(従来の通訳問題にあたる部分)が、「通訳案内の現場で必要となる知識などに関する外国語訳」であるのに対し、今回新たに追加された質疑の部分では、「全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑」とそれぞれのセクションで、求められている知識は異なるようです。これらの記載から次のような可能性が考えられますね。

質疑はやっぱりガイドの実務で見られるようなケーススタディ!

ガイドラインに「対応」と記載がある位ですから、質疑はおそらくお客様のコミュニケーションにおける場面に関するものだというような推測が妥当でしょう。例えば、どんな場面が挙げられるでしょうか?

 

一番イメージしやすいのは、危機管理(お客様の怪我や災害?)や、お客様からのリクエスト(食事制限や、旅程変更?)が多いかと思います。ただ危機管理や目立った場面以外にも、その日の行程の説明や集合時刻の説明などの場面も想定できそうです。

 

団体旅行のパンフレットなどを見ながら、ガイドの一日をイメージすると具体的な質疑の内容を考えられそうですね!


通訳の出題は複数パターンありそう?

さて、質疑の内容は記載された部分から大体予測ができそうですが、通訳でどんな文章が出題されるかは、正直なところ不明瞭です。上記の記載を振り返ってみると、「通訳案内の現場で必要となる知識等」と記載がありました。

 

引っかかるのが、こちらには、「全国通訳案内士として求められる対応」との記載は無いのです…。通訳案内の現場で必要となる知識」と言うと、危機管理などは勿論、観光案内に関する知識、つまり、日本文化に関する文章や、観光地に関する文章が出なくもないような印象です。

 

 

つまり、電車のアナウンスや旅館の使用の説明といったdirectiveなものだけでなく、単に日本文化の説明や、観光地の説明なども出題される可能性がありますね。以下の通訳文章は、『全国通訳案内士試験「英語2次(口述)」合格! 対策』に掲載されているものの一部抜粋です。「なんとなくこういったパターンが出るのかな~」とイメージを掴んでくださいね。

通訳文のパターンは2通り?

【日本文化・観光地の説明のような文章】

二条城は世界遺産に指定されているとても貴重な建物です。二の丸御殿は国宝に指定されていて、鴬張りの廊下を渡ったその先にある大広間には、狩野派による華麗な襖絵や障壁画があります…(以下略)

【通訳案内の現場で見られるような文章】

今回の治療費は概ね25万円~30万円となります。患者さんは、日本の保険証をお持ちではないので、全額お支払いいただくこととなります。もし、海外旅行保険のため診断書が必要でしたら…(以下略)

出典:『全国通訳案内士試験「英語2次(口述)」合格! 対策』

プレゼン対策は通訳問題対策にもなります!

うげっ!?日本文化に関する文章の読み上げかもしれないの??と思った方!ご安心ください!どんなパターンの出題がされても、通訳技術の根幹は変わりません!講座などで基礎的な力を積んだ方なら大丈夫。ほんの少し日本文化に関する単語が多くなるだけだと大きく構えておきましょう!

 

それに皆さんは、既にプレゼン問題の対策も始められているはず。プレゼンで学んだ知識が通訳問題の文章の中に隠れていることも、上記のパターンなら多いに可能性がありますよ!

 

全国通訳案内士試験の2次試験に向けて覚えておくべきことは、プレゼン対策・通訳対策どちらもバランス良く練ることが、合格のカギの一つである、ということです。新しい傾向に目を向けるのも勿論大切ですが、従来のプレゼン問題にもぶれずに取り組める方々が合格を勝ち取ります!通訳・プレゼン、どちらも気合を入れて残る2か月臨みましょう!

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プレゼン問題対策がプレゼンは勿論、通訳問題にも役に立つことは上記でお話ししました。もし、自分がまだプレゼン練習の積み重ねが足りない!ということであれば、ぜひTrue Japan Schoolのネイティブ講師によるプレゼン特化型の面接演習をお試しくださいね!90分7,000円で充実した時間をお届けします!



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