【徹底解説】全国通訳案内士試験をわかりやすく 合格率・改正のポイントは?

2019. 5. 1 追記

ガイド業務の例

全国通訳案内士は、弁護士や公認会計士と並ぶ優れた国家資格の一つです。近年、その知名度は徐々に高まりつつありますが、この資格を取り扱う出版社や予備校はまだまだ数少なく、情報も断片的なものが多いような状況です。

 

本ページでは、これから全国通訳案内士試験に挑む方の為に、必要と思われる情報を全て詰め込みました。「これからガイドになって外国の人達を案内する!」「日本文化を世界に向けて発信する!」と全国通訳案内士資格の取得に意気込む方は是非最後までお読みくださいね。


「通訳案内士」とは?

「通訳案内士」というお仕事はこれまであまり世間に浸透していませんでしたが、昨今のインバウンドの盛り上がりによって徐々に知名度を増してきています。通訳案内士とは、簡潔に言うと、「訪日外国人のツアーガイド」です。日本に来た外国人のお客さんを連れて、英語で観光案内や通訳業務(これらをまとめて「通訳案内」と呼びます)を務めます。一般的には「通訳ガイド」などと呼ばれることもありますね。

 

ちなみに「通訳案内士」には大きく分けて「全国通訳案内士」「地域通訳案内士」の2種類がありますが、そのうち「全国通訳案内士」という名称は「全国通訳案内士試験」という年に一度の国家試験に合格した方だけが名乗れる名称です。2018年4月の時点の発表では、全国通訳案内士の登録者数は24,298名に達しています。ただ、試験に合格していても、都道府県に登録をしていない方の数は上記の数字には反映されないので、この数字よりも実際の試験合格者数はずっと多くなります。2018年度の試験では、全言語で753人が合格しました。

  1. 全国通訳案内士の登録者数は24,298名(これまでの試験合格者数≠現在の登録者数ではないので注意)
  2. 2018年度の全国通訳案内士試験では、全言語で753人が合格

全国通訳案内士試験はどんな試験?

ということで「全国通訳案内士」になる為には、全国通訳案内士試験(以下、単に通訳案内士試験)を受験する必要があります。この試験は、年齢、性別、学歴、国籍などに関係なく受験が可能で、1次試験と2次試験の2段階があります。1次試験はペーパーテスト、2次試験は面接試験になります。例年、1次試験は8月、2次試験が12月にあります。

【重要】2019年度の試験スケジュール

願書受付期間

5月13日(月)~6月24日(月) 


※電子申請と書面申請の2通りの方法があります。

1次試験 8月18日()
1次試験の発表 11月7日(木)
2次試験 12月8日()
最終合格発表 2020年2月7日(金)

合格者数と合格率の推移

合格の桜

通訳案内士試験に限らず、試験に臨むにあたって一番気になるのは、なんと言っても合格率。

 

2005年からの13年間の合格率の平均は17.4%(全言語)となっています。2016年は21.3%と上向きだったのに対し、2017年は15.6%と再び難化の兆しを見せました。

 

そして通訳案内士法が改正された2018年、合格率は過去13年のうち、最低となる9.8%となりました。


  1. 2005年からの13年間の平均合格率は17.4%(全言語)
  2. 2016年度の合格率は21.3%で易しくなるかと思いきや2017年度には15.6%と再び難化
  3. 2018年度の合格率は13年間過去最低の9.8%!通訳案内士法改正の影響を受けて難関な国家資格へ逆戻り?

「通訳案内士試験ガイドライン」は必ず見るべし!

ガイドラインのチェック

「ガイドライン」という言葉は、初めて通訳案内士試験にチャレンジされる方からすると馴染みが薄いかもしれませんね。

 

ガイドラインは毎年度、試験の実施機関である、JNTO(日本政府観光局)が発表しているもので、その年度の試験科目、出題傾向、合格基準点や試験の一部免除の条件などが、事細かに記載されています。


それではなぜ、これを必ず読まなければいけないのでしょうか?この通訳案内士試験という試験は、皆さんが予想する以上に、1年ごとに出題範囲やら、傾向やら、合格基準点やらが変わります。受験する年の変更点を知らないまま対策を行うと、試験の役に立たない対策をしてしまうことに…。絶えず、しかももとの水にもあらざる川の流れを見極めるためにも、その年のガイドラインは必ずチェックしておきましょうね。

1次試験は何科目を受験すれば良いの?

1次試験では以下の5科目で合格基準点以上を取得する必要があります。2018年現在、「外国語」「日本地理」「日本歴史」では70点、「一般常識」「通訳案内の実務」はそれぞれ50点配分の各科目で30点以上を取得する必要があります。特に「通訳案内の実務」は平成30年度の試験から初めて追加された科目であり、対策を練ることは必須と言えます。

1次試験の受験必須科目と合格点

  全体の得点 合格基準点
外国語(英語など) 100 70
通訳案内の実務 50 30
日本地理 100 70
日本歴史 100 70
一般常識 50 30

【重要】合格基準点は下がったりすることがある!

合格基準点が定められている1次試験ですが、この合格基準点はなんと、下がったりすることもあります。「実際の平均点と著しく乖離した科目については、点数調整されることもある」という旨の一文が、毎年ガイドラインに明記されているほどです。

 

調整された後の合格基準点は、試験実施機関から公表されることはありませんが、ある程度推測することが可能です。以下のリンクは、2018年度の1次試験について、True Japan Schoolが講座受講生の方・一般の方に独自に調査をして、公表した合格基準点です。参考にご覧ください。


2次試験は10分間の口述試験!

2次試験は大きく分けて、「日本文化に関するプレゼン」の問題と、「外国語訳」問題、そして「実際のガイド現場で求められる知識や対応に関する質疑」の3セクションに分かれます。

 

英検などの2次試験をイメージして頂くと分かりやすいかと思いますが、口述試験では、語学力に加え、ガイドとしてのホスピタリティなども評価項目になりますので、注意が必要です。


  • プレゼンテーション問題
  • 通訳案内の現場で必要となる知識等に関する外国語訳
  • new全国通訳案内士として求められる対応に関する質疑

まとめ

いかがでしたか?語学関連のうち、最高峰の国家資格である全国通訳案内士試験、2019年からは合格率も著しく下がり厳しさを増している試験です。また、これまではニッチな業界だったこともあり、試験に関する情報があまり広まってこなかったことも相まって、合格するには大変な努力が必要でした。

 

でも、ここまで試験全体の概要を追ってきたことで、なんとなく試験対策を始められそうだと思えたなら幸いです!True Japan Schoolでは、SNSやメールニュースを通して、試験に関する最新情報を配信していますので、よろしければぜひこれらも活用して試験勉強を始めてみましょう!

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。