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通訳案内士試験 2次試験対策|体験会を通して気づいた、正しい対策法 (1)

受講生レビュー2

こんばんは!True Japan School事務局スタッフの長谷川です。今日は2次試験の勉強で必ず押さえておきたい対策のコツをご紹介します。

本日の実務質疑演習の様子
本日の実務質疑演習の様子

本日、春から行われる2次試験対策の無料体験会が開催されました。この春は5月を皮切りに4つの講座・演習が展開されるのですが、本日はその4つのハイライト版をまとめて体験できるということで、30名を超える受験生の方がいらっしゃいました。

 

私もスタッフとして4つの講座を見学しましたが、「なるほど!」と思わずうなずいてしまうノウハウがそこら中に散りばめられていました。今回以降のブログでは、本日学んだ「2次試験対策のコツ」を数回に分けながら、各問題ごとに皆さんと共有したいと思います。絶対役に立ちますので、ぜひ最後までご覧ください!

※( )内は本日の体験会で実施した講座・演習名です。ご参考に。

1. 通訳案内質疑対策(実務質疑演習)

  • 言葉の裏に隠された「お客様が求めていること」に気づくクセを身に付けること!
  • 押さえるべきはずばり「アレルギー」「文化の違い」「観光地の特徴」

通訳案内質疑とは、2次試験の10分間のうち、外国語訳問題の後に問われるセクションです。実際のガイディング現場のケースが与えられ、受験生は全国通訳案内士としてどのように対応するかを問われます。本日の「実務質疑演習」で出されたサンプル問題はこんな感じ。

広島のガイディング中、お客様がランチにお好み焼きを食べたいと言いました。しかしお客様には、卵と小麦粉のアレルギーがあります。それでもお客様を満足させるため、あなたはガイドとしてどのように対応しますか。

<補足> すでにお好み焼き屋の近くには来ており、周辺にはレストランもなく、移動する時間もありません。

これから皆さんは、2次試験の通訳案内の質疑を対策するときに、こういった様々なケースを考える機会が増えてくると思います。

 

そこで大切にして欲しいのは、「文面の表層にとらわれないこと」。言い換えるなら、「言葉の裏に隠された『お客様が求めていること』を探ること」です。

お客様は本当にお好み焼きを食べたいのか?
お客様は本当にお好み焼きを食べたいのか?

上記の例を文面通りにとってしまうと、勿論「アレルギーだから駄目です!」という単調な対応しかできませんよね。

 

でも、お客様は本当にお好み焼きが食べたいのでしょうか?もしかしたら、広島に来た思い出を残す為にお好み焼きの写真を撮ってインスタにアップしたいのかもしれません。または、広島の名物を食べられるのであれば、お好み焼きに限る必要は無いのかもしれません。

 

前者であれば、ガイドがお好み焼きを頼んでお客様には撮ってもらえれば良いと思いますし、後者であれば、その店でしか食べられないご当地メニューを一緒に探すのも良いかもしれません。

 

いずれにしても、ガイドがお客様の本当のニーズを引き出して、一緒に問題の解決をしていく姿勢がこのセクションでは求められているのです。これから質疑の問題に取り組まれるときには、こういった考え方で取り組んでいくと合格が近づくのではないでしょうか。

 

一方でこういった考え方をしていくためには、アレルギーや観光地などの特徴を知っておくことも欠かせません。昨年度の2次試験では、「金閣寺がシートで覆われていた!」というケースがありました。お客様と相談し合って他の観光地を提案するには、金閣寺から近い他の寺院などを知らないといけないですよね。これから秋に向けて、そういった知識もつけておくのがベターでしょう。

本日の「実務質疑演習」の体験デモでは、山口先生の指導のもと、参加者の皆さんがそれぞれお客様の為に何ができるかをクリエイティブに考えていたのが印象的でした。

 

正式な「実務質疑演習」は6月からスタートします。具体的なケースに触れながら、質疑のアイデアを学びたい方、お申込みをお待ちしております!演習の詳細はこちらからご覧頂けます。

 

次回のブログでは、日本文化の知識のインプットの際に気を付けるべきことについて記事を書きます!こうご期待ください!