シリーズ第5弾:ガイド育成の現場から!試験に合格した後はあなた次第!

本シリーズについて

全国通訳案内士をもう一度考える

2018年1月の通訳案内士法の改正から約1年。規制の緩和や試験の難易度の上昇など、2018年は既に資格を持っている方にとっても、資格取得を目指す受験生の皆さんにとっても、変化の1年でしたね。


法改正から1年が経とうとしている今だからこそ、今年受験をした方や、これから受験を考えている方と一緒に「全国通訳案内士」という資格について考えていきたいと思います。

シリーズ第5弾は、トップレベルにまで上り詰める優秀なガイドさんたちが、試験に合格した後にどんなことから歩みを始め、今日トップガイドとして活躍されているかを、IJCEEの新人研修を例に紐解きます!

明日はついに合格発表!

皆さん、こんにちは!日本文化体験交流塾(以下、IJCEE)研修課統括課長の田尻ゆりです。

ついに明日(2019年1月22日)は平成30年度の全国通訳案内士試験の最終合格が発表ですね!例年と同じく、JNTOのウェブサイトにて、受験番号が一斉に発表されるとのことです。

受験生の皆さんが、合格に向かって努力されているのを私も事務局から日々、拝見してきました。皆さんの積み上げた努力が明日花開くよう、IJCEE事務局も心からお祈りしております!

 

 

合格発表のページはこちらからご覧頂けます 

今年合格した方には今までにない飛躍のチャンスが

2019年はラグビーワールドカップ、2020年はオリンピック・パラリンピック、2025年は万国博覧会が予定されています。先日、ついに訪日外客数が大台の3,000万人を突破しました。果たして来る2020年には、どれくらいの数字を見ることになるのか、楽しみですね!

今後もさらに多くのお客様が来日されることが予想されます。今年合格される方は、合格後のスタートダッシュによっては、一気にスターガイドへの階段を駆け上がることができるかもしれません。将来、ご自身がどのように活躍していきたいのかを中長期的に考えることで、今、何をしなければいけないかが見えてくるはずです。試験合格後の進み方はあなた次第!

仕事の取れるガイドさんほど勉強を継続している

それでは、スターガイドや仕事を取れるガイドへの階段を駆け上がるには何が必要かと言うと、やはり「勉強」なのです。もしかすると、True Japan Schoolで試験対策に励んできた皆さんは、「えっ、またさらに勉強が続くのか…」と思われるかもしれません。

 

でも、ガイドとして身を立てたいとお考えなら、それだけ勉強を積まないといけないのです。なぜか?

 

例えば、バブルの時代に流行った、極彩色で肩パッドのガッツリ入ったスーツに、そり立った前髪...

当時は流行の最先端でしたが、あの時代から30年近く経った今、果たしてあの服装が巷で通用するでしょうか・・・

知識や語学力も同じです。伝統文化のように不変的なテーマもあれば、ポップカルチャーのように常に変化し続けるテーマもあります。また日本の社会情勢や経済状況、 日本人の生活スタイルも日々変化しています。さらに、語学だって生き物です。常にブラッシュアップしていなければ、お客様に違和感を抱かせることもあり得ます。

 

通訳案内士のお仕事は、ただ教科書や本に書いてある情報を別の言語に変換して伝えることではありません。それならば通訳や翻訳のソフトで十分です。

通訳案内士のお仕事の大きな役割の一つには、お客様に「教科書や本、ガイドブックに載っていなくて、GoogleやYahooでも検索できない特別で最新の情報をお伝えする」ことがあるのではないでしょうか。

国や文化が違っても、「ここだけの話ですよ!」とか「ちょっとした裏話でね・・・」とかいう "Just between you and me"な小ネタを聞けてこそ、人は「本当に楽しかった!」と思えるのだと思います。

 

お客様にそうやって本当に満足して頂くためには、お勉強を続けることで自分の知識や語学レベルを常に最先端の状態に保っておくことが必要なのです。

 

トップガイドになる素質のある人は、お客さんに飽きられないよう日々、知識やスキルを研鑽しています。そうしているうちに気が付けば、「年間稼働日数200日以上のスーパーガイド」になっていることだって往々にしてあります。「トップガイドへの道」と「日々の勉強」は必要十分条件と言ってもいいでしょう…

通訳案内士業界ではマスト!新人研修とは

疑問

勉強が大切なのはよく分かったけど、試験に合格した後は具体的に何をすればいいの?今まで試験のための勉強しかしていないからイメージが湧かない… 実際のガイド業務についてのこととか、ガイディングに必要な日本の知識とか勉強しなきゃいけないことも多そうだし…

と、試験合格後に誰もが思うはずです。この疑問が解消できない為に、資格を取得した後、仕事に就くのを諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

でも、ご安心ください!そういった方々を日本で活躍できるガイドとして育て上げる為、全国の通訳案内士団体が「新人研修」というものを開催しています。

 

 

この「新人研修」とは、国土交通省がまとめた「通訳ガイドスキルアップ・プログラム」に沿って行われる研修です。各団体がこのプログラムの内容を踏まえつつ、その団体の特色を活かしながら、プロガイドのお話を聞いたり、実際にバスに乗車したりして、合格から実際のお仕事に就く為の手ほどきをします。

開催時期としては、概ね毎年合格発表後2月頃から春の繁忙期前までの間で、通訳案内士業界の名物といえます。

日本文化体験交流塾(IJCEE)の場合は?

そして勿論、True Japan Schoolの母体である「IJCEE」もこの新人研修を開催しています。IJCEEの新人研修も、国土交通省の定めるスキルアッププログラムに基づいており、ガイドデビューに必要なスキルや知識等を体系的に学ぶことができるため、True Japan Schoolの合格生でない方も含め、例年多くの方に受講頂いています。IJCEEの新人研修の特色としては…

特色
1

研修は2月から6月まで開催

多くの新人研修は2月から3月の期間で終了してしまいます。そのため、その時期に受講できなかった場合、来年まで研修の開催を待たなければならない場合も・・・

でも、IJCEEは関東の研修だけでも、2月に5日間、3月に5日間、6月に5日間を2日程と2月~6月まで4日程も研修を設定しています。なので、ご自身のライフスタイルと相談しながら研修をお選び頂けます。


特色
2

関東だけじゃない!大阪・京都・奈良・金沢・高山白川郷でも研修を開催

IJCEEでは、関東だけでなく全国各地の新人研修を開催しています。

■関東(東京・箱根・日光)・・・4日程

■関西(大阪・奈良・京都)・・・2日程

■中部(名古屋・金沢・高山・白川郷)・・・1日程

一つの団体でこれだけ多くの地域の研修を開催するのはIJCEEだけです。


特色
3

ガイドとしての確かな実践力を養成

ガイドとして必要なスキルや知識・心構えなどについて、現場実習と座学でバランスよく学びます。また、移動中のバス車内でのプレゼンテーションなど、学んだことをすぐにアウトプットする機会も多くあります。研修を通して、ガイドとしての確かな実践力を身に付けることができます。


特色

講師は全国トップレベルの現役ガイド!

新人研修を担当する講師は、全国でも指折りのトップガイド達です。講師の中には、かつてIJCEEの新人研修で学んだガイドも。ガイドとして成長していくために必要なことを、トップガイド達から学ぶ絶好のチャンスです。


特色

デビューとその先まで着実なステップアップをサポート!

これが何と言っても、IJCEEが他団体と一味異なる特色です。

IJCEEでは新人研修を修了した会員の方に、True Japan Tour㈱のツアーガイドや体験講師のお仕事を斡旋しています。新人研修で思ったような成績を残せなかった方でも、インターン制度などを利用して、着実に知識を経験を蓄積、ガイドデビューへの道が開けます。


最後に

いかがでしたでしょうか?通訳案内士試験に合格された後、鍵となってくるのは、「継続した日々の努力」「その努力を形にしてくれる環境」です。IJCEEはガイドとして活躍されたい方全員に門戸を開いています。合格後、これまでとは異なる世界に一歩を踏み出してみたい方、新人研修のご参加をお待ちしています。私たちと一緒にガイドデビュー、そしてトップガイドへの階段を駆け上がりましょう!

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました!皆さんの合格を心からお祈りしております。

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日本最大の通訳案内士団体「日本文化体験交流塾」のご紹介

  • NPO日本文化体験交流塾(以下、IJCEE)は会員数1,724名(2018年12月22日現在)を擁する日本最大の通訳案内士団体です。
  • 1,724名の会員様のうち、1,500名以上が全国通訳案内士の資格をお持ちです。
  • 全国通訳案内士の資格を持っていなくても、「外国のお客様に日本の文化を広めたい!」という志があり、私たちの理念「日本文化の継承・発展・創造」に共感して下さる多くの方が会員様として活躍されています。
  •  IJCEEは特定非営利活動法人として東京都に正式に登録をしています。
  •  IJCEEは2018年12月に創立10周年を迎えました。


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